男性ホルモンのテストステロンは、勃起力の向上のためにはたいへん重要な役割を果たします。逆を言えば、男性ホルモンの体内での分泌量が低下すると、EDや勃起力の低下につながります※。
※ 男性ホルモンと勃起の関係については、次の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はそちらをご覧になってみてください。
30・40代の勃起力の低下は男性ホルモンが減少が原因
また、ホルモンと似た言葉に『フェロモン』がありますが、これらは同じ意味を持つ言葉なのでしょうか?それともまったく別ものなのでしょうか?
それら2つの言葉の違いをきちんと理解している方は、意外と少ないので以下ではそれらについて詳しく解説します。
フェロモンは体から放出する物質のこと
そもそもホルモンとフェロモンが同じ意味の言葉なのかというと、実は全く違います。それぞれは別はものを指す単語です。
では、それぞれの単語の意味について解説していきましょう。
まず、『ホルモン』とは体内で作りだされる物質であり、体内のある特定の器官にだけ働く器官のことを指します。
例えば、精巣で生成される男性ホルモンのテストステロンはこれに該当します。作用するのはあくまでも体内の器官のみであり、どれだけ体内で男性ホルモンが分泌されても、外部の人間には影響を与えません。
一方、フェロモンとは体から放出されて、外部の生き物に影響を与えるのことです。なお、昆虫や動物などは繁殖期になると性フェロモンを大量に分泌して、相手を呼びよせる特徴があります。
また、動物や昆虫だけでなく人間も体外へフェロモンを分泌していると言われています。例えば、女性が男性の汗のにおいをかぐと、心拍数が上昇するという研究結果があります。
どうして心拍数が上がってドキドキするのかというメカニズムまでは分かっていませんが、これは男性から発せられる性フェロモンの影響であると言われているんですね。
また、女性の汗のにおいや、アソコのにおいに興奮する男性もいますが、これも性フェロモンの影響かもしれませんね。
以上、フェロモンとホルモンの2つの違いは、次のようにまとめることができます。
- ホルモン…体内に分泌して特定の器官に影響を与える
- フェロモン…体外に分泌して外部の人間に影響を与える
なお、フェロモンというと『ほれ薬』のような魔法のアイテムを想像する方がいますが、決してそんな代物ではありません。あくまでも誰の体からも分泌されている物質です。